「好きじゃないと結婚できない」は本当か

【ミューコネクト|婚活コラム】
読了時間:約10分
この記事でわかること
- 「好きじゃないと結婚できない」という思い込みの正体
- 心理学「SVR理論」を婚活に応用した3段階の設計
- お見合い・仮交際・本交際それぞれで「何を重視すべきか」
- 趣味が完全一致しない方がうまくいく理由
- ミューコネクトが15年間伝えてきた、愛より先に必要なもの
婚活の相談をしていると、こういう問いをよく受けます。
「結婚相談所のお見合いって、愛がない気がして……」 「好きでもない人とどうして結婚できるんですか?」 「どうしたら相手を好きになれますか?」
これらの問いに共通しているのは、「恋愛感情が先にないと結婚できない」という前提です。
でも、15年・1200組以上の成婚を見てきた経験から言えることがあります。成婚した方の多くは、最初から「好き」だったわけではありません。好きになるための設計を知っていたのです。
その設計を説明するのに最も適した理論が、心理学者バーナード・マーンスタインが提唱した**「SVR理論」**です。
SVR理論とは——恋愛関係が深まるにつれて「求めるもの」が変わる
SVR理論は、人間関係が深まるにつれて、相手に求めるものが3段階で変化していくという理論です。
| 段階 | 英語 | 意味 | 婚活での対応フェーズ |
|---|---|---|---|
| S | Stimulus(刺激) | 外見・第一印象・会話の刺激 | お見合い・プロフィール |
| V | Value(価値観) | 生活観・人生観・考え方の一致 | 仮交際 |
| R | Role(役割) | お互いの補完関係・パートナーとしての適性 | 本交際〜成婚 |
もともとは恋愛関係の研究から生まれた理論ですが、結婚相談所の婚活フローと驚くほど一致しています。
「愛や恋がよくわからない」という方こそ、この理論を知ることで婚活の見通しが立ちやすくなります。
S(刺激)フェーズ——お見合いで「この人と話してみたい」と思わせる
第一印象は「センス」ではなく「ルール」で作れる
お見合いの場において、外見的魅力は最も重要な要素です。ただし、ここで多くの方が誤解していることがあります。
「ファッションセンスを磨かなければならない」という思い込みです。
センスは幼少期からの積み上げで形成されるもの。センスのない人がスタイリストに頼んでも、3日で元に戻る例が大半です。
ミューコネクトが伝えているのは違うアプローチです。
「お見合いの場だけ、ルール通りに変身する」
男性であればスーツの着こなし方にはルールがあります。ルールを学べば、センスがなくても清潔感と誠実さを正確に伝えることができます。
女性の場合も同様です。普段は地味でも構わない。お見合いの場だけ、「会いたいと思われる自分」に変身する。この切り替えができるだけで、第一印象は大きく変わります。
「面白い会話」より「違う会話」
お見合いで「面白い話をしなければ」と緊張する方がいます。しかし、初対面で面白い話ができる人は1割もいません。
それよりも意識してほしいのは、**「今まで会ってきた人と違う話をする」**ことです。
「こんな話をされたことがない」「なんか変わってる」——そういう感覚を相手に与えることが、Sフェーズでの「刺激」です。
趣味の話を持ち出してウケようとするのは逆効果です。相手がプロフィールを見て乗ってきたとしても、多くの場合は「話を合わせてくれているだけ」です。お見合いの場では趣味の深い話より、相手を自然に驚かせる会話の方が記憶に残ります。
V(価値観)フェーズ——仮交際で「この人と生きていけるか」を確かめる
「趣味が合う」は価値観の一致ではない
仮交際に入ると、多くの方が「価値観が合わない」という悩みを持ち始めます。ただ、よく聞いてみると「自分の価値観を相手に押しつけていた」というケースが大半です。
価値観の一致とは、**「同じ意見を持つこと」ではなく、「お互いの考え方を認められること」**です。
ここで重要なポイントがあります。
趣味が完全一致するカップルほど、早く冷めやすいという事実です。
「趣味への情熱が強い方どうし」の場合、趣味が完全に一致していると盛り上がりは激しい反面、熱量が落ちたときに何も残りません。むしろ、「お互いが探求心の強い人間だ」という共通認識だけがあり、趣味の方向性が少しズレている方が、長期的に関係が続きやすいのです。
「お互い干渉しない領域がある」という関係性が、結婚後の息苦しさを防ぎます。
仮交際で確かめるべき「生活観の価値観」
恋愛的な価値観(感情の相性・体の相性・テンポの合い方)を仮交際に持ち込むと、婚活はうまくいきません。
仮交際で確かめるべきは、生活観・人生観の価値観です。
- 都市か地方か
- 持ち家か賃貸か
- 子どもに対する考え方
- 親との距離感
- 休日の過ごし方
これらは「正解が一致しているか」より、**「考え方の方向性が認め合えるか」**が重要です。完全に一致している必要はありません。「多少ズレているくらい」が長続きする関係の基本です。
R(役割)フェーズ——本交際で「補完関係」を設計する
似た者どうしより、補い合える関係が長続きする
本交際に入ると、「パートナーとしての適性」が問われる段階に入ります。ここで重要なのが、**補完関係(コンプリメンタリー)**という概念です。
電気の例えが分かりやすいです。+同士では電流は流れません。+と−が出会ってはじめて力が生まれます。
婚活でも「自分と似た条件の人を探そう」とする傾向があります。しかし、似た者どうしの結婚は、得意なことが重複し、苦手なことも重複します。どちらかが得意なことをもう一方が苦手、という関係の方が、夫婦としての機能が自然と分担されていきます。
本交際では「自分が相手に対して補えることは何か」を考えることが、成婚への視点になります。
SVR理論を婚活に応用した「3フェーズ設計」
3つの理論をまとめると、婚活の各フェーズで意識すべきことが明確になります。
| フェーズ | 理論 | 意識すること |
|---|---|---|
| お見合い | S(刺激) | 第一印象・ルールに基づいた外見・記憶に残る会話 |
| 仮交際 | V(価値観) | 生活観・人生観の確認・「認め合える」関係の見極め |
| 本交際 | R(役割) | 補完関係・パートナーとしての適性の確認 |
「愛が先にないと結婚できない」ではなく、S→V→Rを順番に丁寧に積み重ねることで、愛は後からついてくるのです。
これがミューコネクトが15年間伝えてきた婚活の設計思想です。
よくある質問
Q. 結婚相談所のお見合いは「愛がない」気がします
最初から愛がある必要はありません。SVR理論が示す通り、愛はS→V→Rの積み重ねの先に生まれます。「愛が先」という考え方は恋愛の順序であり、結婚の順序ではありません。
Q. 仮交際中「価値観が合わない」と感じたらどうすればいいですか
まず「合わない」と感じている内容が「趣味・好み」なのか「生活観・人生観」なのかを分けて考えてください。趣味の不一致は問題になりません。生活観が根本的に認め合えない場合は、仮交際での見極めが必要です。
Q. 「この人のことが好きかわからない」まま本交際に進んでいいですか
Vフェーズ(価値観の確認)が十分できていれば、本交際に進むことは問題ありません。「好き」という感情は関係性が深まる中で育ちます。本交際に入っても「好きかどうか」を判断し続けることで、Rフェーズ(補完関係)の確認と並行して感情も育っていきます。
まとめ
| 段階 | 理論 | 一言でいうと |
|---|---|---|
| お見合い | S(刺激) | ルールで第一印象を設計する |
| 仮交際 | V(価値観) | 生活観を「認め合える」か確かめる |
| 本交際 | R(役割) | 補い合える関係かを見極める |
婚活は「愛から始まる物語」ではなく、**「設計から始まる関係の構築」**です。
S→V→Rを一つひとつ丁寧に積み重ねてきた方が、15年間で220組以上の成婚という結果を生み出してきました。
「好きかどうかわからない」「価値観が合うかどうか判断できない」——そんな迷いがある方、一度話してみませんか。 ミューコネクトでは全国オンライン対応の無料相談を承っています。
関連記事
── ミューコネクト 横井 ── 日本初のこだわり派専門結婚相談所・ミューコネクト代表。相談対応件数1万件以上、成婚最優秀賞4年連続受賞。著書「ガチオタが一年で結婚できたわけ」
