結婚相談所の廃業率は1年で9割?無知な業者が婚活業界を衰退させる理由【専門家が解説】

みんなをしあわせにしたい!
結婚相談所の開業を検討している方から、よく相談を受けます。しかし私は、ほとんどのケースで「やめておいた方がいい」と忠告しています。なぜなら、専門知識なき参入が会員の人生を狂わせる現実を知っているからです。
この記事では、結婚相談所業界が抱える構造的問題と、優良な相談所を見極めるための専門的視点を解説します。
■ 結婚相談所の廃業率は本当に9割?業界が隠す真実
多くの開業希望者は「自宅で開業できる」「好きな時間に働ける」「社会貢献できる」という表層的なメリットに惹かれています。そして「恋愛経験があるから、みんなを幸せにできる」という根拠なき自信で、〇00万円を払って加盟します。
しかし現実は厳しい。しかし、現実は決して甘くありません。
「あんた、生き残らんと思ったのになぁ、よう生き残ったなぁ」
結婚相談所開業から 一年後、仲人の師匠の言葉です
結婚相談所の廃業率は、開業から1年以内で約9割──
これは私が師匠から直接聞いた、業界内部の実感値です。
一方で、表に出ている数字を見ると、やや違った印象を受けるかもしれません。
たとえば、
ある大手相談所ネットワークAでは
- 廃業率:約3.1%
- 加盟金:〇00万円
また、別の相談所ネットワークBでは
- 廃業率:約7%〜17.2%
- 加盟金:〇0万円
一見すると、「思ったより廃業率は低い」と感じるでしょう。
しかし、ここには数字のマジックがあります。
加盟金として数十万〜数百万円という大金を支払っている以上、
「うまくいっていないからやめよう」と簡単に撤退できる相談所は多くありません。しかも経営など知らない個人事業が大半です
実際には、
- 会員数ゼロ
- 結婚相談業を本業の集客装置
- 赤字でも続ける
- 副業レベルに縮小して“名ばかり運営”を続ける
- 実質的に活動していなくても“廃業扱いにならない”
こうしたケースが数多く存在します。
つまり、表面的な廃業率は低く見えても、実態としては機能していない相談所が大量に残っているのです。
ちなみに、私の師匠が所属していたネットワークは、
加盟金が〇万円程度と比較的低額でした。
そのため、
- 見切りをつけやすい
- 採算が合わなければ早期撤退が起こる
結果として、1年以内に約9割が撤退するという数字は、
むしろ業界の実態を正確に表していると私は考えています。
数字だけを見れば「安定した業界」に見える。
しかし中身を見れば、淘汰が極端に激しい凌ぎ(しのぎ)を削る世界。
それが、結婚相談所業界の現実です。

■ なぜ結婚相談所業は「ヤクザ稼業」なのか
ニッチビジネスセミナーの講師でもよく話すのですが、先生業、士業、金融、商社、旅行業──これらは私の定義では「ヤクザ稼業」です。自分の知恵と戦略・戦術で商売をする、頭のなかだけの無形商品を売り勝負する資本を必要としない凌ぎを削る商売だからです。
対して、物を作り育てる仕事を「堅気の仕事」と呼んでいます。あくまで私の職業倫理観ですが、結婚相談所は明確に「ヤクザ稼業」に分類されます。
ヤクザにも、義を重んじる者と人々を食い物にする者がいる。私たちはその世界の住人なのです。それを「幸せを運ぶ青い鳥」のようなメルヘンチックな職業として粉飾するのは、臭いものに蓋をする欺瞞でしかありません。
■ 婚活業界を壊すのは悪質業者ではなく「無知な善意」
婚活業界を衰退させる最大の要因は、詐欺や悪質業者ではありません。
【善意のまま、専門知識なく人の人生に介入する相談所】です。
無知×善意×権限──この組み合わせが、最も危険な構造を生み出します。
■ 失敗する結婚相談所の5つの共通点
【1. 婚活と恋愛の違いを理解していない】
多くの新規参入事業者は、無自覚にこう考えています:
・出会いの場さえ提供すれば成婚に至る
・感情に寄り添えば問題は解決する
・本人の希望を尊重することが最善策である
これは恋愛支援の手法としては妥当です。しかし、結婚相談所が扱うべきは恋愛ではなく、【結婚という制度】です。
結婚とは感情の結合ではなく、生活・法的制度・社会的責任の統合です。この本質を誤認した瞬間、すべての支援プログラムは目的から逸脱します。
【2. 「優しい言葉」が婚活市場での価値を下げる理由】
専門知識のない相談所ほど、こう助言します:
「無理しなくていいですよ」
「そのままのあなたで大丈夫」
「合わなければお断りしましょう」
短期的には、会員は心理的安心を得ます。しかし中長期的には:
・年齢という不可逆的な要素が上昇
・希望条件は据え置き
・行動パターンに変化なし
結果、婚活市場における競争力が確実に低下していくのです。
ミューコネクトの経営思想では、これは「共感的支援」ではなく、【「戦略的放置」】と定義しています。
【3. 失敗を「ご縁がなかった」で済ませる無責任な構造】
専門性のない相談所には、失敗時の定型的な言葉があります:
「ご縁がなかったですね」
「タイミングの問題です」
「お互い様ですから」
一見、中立的で配慮ある言葉です。しかし実態は、【仲人側の戦略設計ミスを、会員の”運”や”相性”という不可抗力に転嫁している】だけです。
仲人が戦略的参謀として機能しなければ、会員は永続的に自己責任の構造下で消耗します。
【4. 再現性のない成功事例を実績として宣伝する問題】
専門知識のない相談所でも、偶発的に成婚は発生します。
しかし、その成功要因は:
・元来の対人関係構築能力が高い
・市場条件が偶然合致した
・自律的な市場適応力を保有していた
つまり、【再現性のない偶発的成功】です。これを「当社の支援実績」として掲げると、業界全体が「婚活は、戦略的思考なしでも成功する」と誤学習します。
ミューコネクトでは、成婚事例を「判例」として扱っています。恋愛能力に課題を抱える会員が、なぜ婚姻に至ったのか──その戦略的要因をデータ化し、再現可能な形で他の会員に提供しています。
【5. 疲弊した会員が業界全体の評判を破壊する悪循環】
これが最も深刻な構造的問題です。数年間の婚活で心身疲弊し、自己肯定感が著しく低下し、金銭的・時間的リソースを失った会員は:
・代替サービス(他の相談所)を利用しない
・周囲への推奨をしない
・ネガティブな口コミを拡散する
【つまり、業界の将来顧客基盤そのものが消失するのです。】
実際、X(旧Twitter)などのSNSを観察すると、結婚相談所への批判的な投稿が溢れています。私は2012年代後半に開業しましたが、当時と比較してもコロナ禍以降、こうしたネガティブ投稿が明らかに増加しています。
■ 真面目な結婚相談所ほど淘汰される「逆選択」とは
専門知識のない相談所が増えると、経済学でいう【「逆選択」】が発生します
**逆選択(ぎゃくせんたく/Adverse Selection)**とは、
情報の非対称性がある状況で、
本来選ばれるべき「良い相手・良い商品」よりも、
リスクが高い側・条件の悪い側ばかりが集まってしまう現象
のことです。
・科学的根拠に基づく助言をする相談所ほど「厳格」と認識される
・耳当たりの良い言葉を並べる相談所が選好される
・結果が出ず、会員は再び失望する
そして、本質的な専門家が疲弊し撤退し、表層的な事業者が残存する。業界全体の専門性が段階的に劣化していきます。
■ 婚活のエンターテインメント化が招く深刻な問題
実際、結婚相談所がマッチングアプリのようにエンターテインメント化してきています。YouTubeではバチェラー類似の企画が横行し、恋愛や婚活を専門知識なきインフルエンサーが軽薄に語る。
私は婚活を【「大学受験」や「就職活動」と同等の人生における重要な意思決定プロセス】と位置づけています。就活や受験で、学力が低いにもかかわらず国公立大学を目指して努力する人を嘲笑する動画は存在しません。婚活だけが娯楽的に消費されているのです。
■ ミューコネクトが実践する「戦略型結婚相談所」の哲学
私が結婚相談事業を開始した契機は、オタク文化圏の友人の婚活支援でした。当時、ビジネス理論については無知で、「ターゲットセグメンテーション」という基礎概念すら理解していませんでした。
【実際、開業後1年は会員ゼロで廃業を真剣に考えたこともあります。】
しかし、幼少時、戦史・戦術論・戦略論への学術的興味があったため、「婚活戦略」としてオタク層向けの戦略的婚活プログラムを会員に提案したところ、成婚率が劇的に向上しました。
その為、歴史や戦争に例えるため、「嫌がられたり(特に仲人女性)」「理解できない」ひともいますが、大半がオタク層や知的な人が多く、わからない場合は咀嚼してかみ砕いて話せば理解してくれます
この実証的成功体験があるからこそ、現在も婚活戦略論の研究を継続しています。
■ 成婚率を上げる4つの思想
- 短期決戦型アプローチ:ダラダラと活動を長引かせず、最短距離での成婚を目指す
- データ駆動型戦略設計:感覚や経験則ではなく、データに基づいた戦略立案
- 心理学・行動経済学の応用:人間の行動原理を科学的に理解し活用
- 仲人の戦略的参謀機能:「先生であれ」という原則に基づく対等な関係
これらの経営原則を決して妥協しません。
■ 結婚相談所業界は5年以内に衰退する【予測と根拠】
私は、5年以内に結婚相談所業界は構造的に衰退すると予測しています。
予想されるシナリオは:
・口当たりの良い営業技術に長けた【搾取型事業者】は、情報の非対称性(結婚相談所側が、ずっと内情を知っている状態)を利用し搾取しつづけ存続する
・専門知識なき事業者は市場から淘汰され廃業する
・会員の「絶対的幸福」を追求する専門家集団は、収益性の低下に苦しみながら非顕在的に活動を継続するか、革新的なビジネスモデルへの転換を図る
■ リクルートが婚活事業から撤退した本当の理由
リクルートが婚活事業から完全撤退した理由も、「社会的意義の欠如」と判断したためだと私は分析しています。
リクルートは業界内で「神社のおみくじ事業モデル」と評されています。神社のおみくじに書かれた悩みを社会課題の本質と捉え、事業を構想するからです。【そのリクルートが撤退したという事実の意味を、業界は真剣に分析すべきです。】
■ 良い結婚相談所の選び方:3つのチェックポイント
もしあなたが結婚相談所を選ぶとき、あるいはすでに活動中であるならば、以下をチェックしてください:
【チェックポイント1:明確な経営哲学・戦略があるか】
「成婚のお手伝い」といった抽象的な理念ではなく、具体的な支援哲学や戦略論があるかを確認しましょう。失敗する相談所に共通するのは、【経営哲学の欠如、主義思想の不在】です。
本来「先生」とは、知と価値の方向性を示す存在である。にもかかわらず、主義や思想を持たぬままその呼称を受け入れる者は、思考停止した教育者ではなく、惰性によって成立する権威構造の一部に過ぎない。
【チェックポイント2:仲人が戦略的アドバイスをできるか】
「ご縁がなかった」「タイミングの問題」という定型的な言葉で責任を回避していないか。具体的な戦略や改善提案を提示できるかを見極めましょう。
戦略を示さない助言は、やさしさでも配慮でもない。それは、知識と分析を放棄し、感情で場を取り繕い、最終的な責任を相手に委ねているに過ぎない。戦略なき助言とは、責任を伴わない言葉である
【チェックポイント3:データに基づく再現性のある事例があるか】
単なる「成婚体験談」ではなく、どのような戦略で成婚に至ったのか、データに基づいた分析ができているかを確認しましょう。
当該事案を判例として評価するためには、当事者がいかなる性格的特性を有し、どのような意思決定過程を経て、具体的にいかなる行動を取ったのかを、客観的かつ総合的に分析することが不可欠である。
■ まとめ:婚活業界を守るのは専門知識と戦略設計
専門知識なき結婚相談所が増えるほど:
・会員の心理的・経済的損失が拡大
・業界への社会的信頼が毀損
・サービス産業としての存続可能性が低下
【業界を維持するのは、共感的言語ではありません。専門知識と戦略的設計です。】
婚活は、人生を規定する重大な意思決定プロセスです。共感的言語ではなく、【専門知識と戦略的設計で支援する事業者を選択してください。】
ミューコネクトは、「恋愛能力に課題を抱える人々が、自己を毀損することなく、最短経路で婚姻に到達するための戦略型結婚相談所」です。
