ミューコネクトが「結婚相談所」を辞める理由

2025年4月、ミューコネクトは結婚相談所としての活動を終了します。
15年間、結婚相談所として多くの方の婚活を支えてきました。1200組以上の成婚実績。でも今、あえてその看板を下ろすことにしました。
「結婚相談所」という言葉の限界
結婚相談所というシステムは、今や「データで人を選ぶ場所」になっています。
年収、身長、学歴、趣味。数字とプロフィールが並んだ画面を前に、多くの方が「選べない」という状況に陥っています。データが多ければ多いほど、人は迷います。心理学でいう「選択のパラドックス」です。
その結果、長期滞留会員が増え続ける。業界全体の課題です。でも誰もそれを正面から言わない。
私は言います。今の結婚相談所のシステムは、人を幸せにしていない部分がある、と。
1年間、考え続けたこと
正直に言います。何度も引退を考えました。
でも、考えるたびに相談者がやってきます。私がやめることは、責任の放棄に思えて、どうしても踏み切れなかった。
この1年、結婚相談所の行く末をずっと考えていました。私の結論はこうです。5年後、「結婚させる力」のない結婚相談所は淘汰される。
出会いを提供するだけの相談所は、もうマッチングアプリと変わりません。高額な費用を取りながら、ルールに縛られたデータアプリでしかない。
業界全体を見渡すと、横並びの空気があります。フランチャイズのように特色がなく、会員を褒め続けながら長期化させ、うまくいかなければ「自己責任」。そんな考え方に、私はどうしても馴染めませんでした。

「カウンセリング」という名の不作為
もう一つ、言わなければならないことがあります。
業界には「傾聴」を売りにした相談所が多くあります。不満を吐き出させ、共感し、でも具体案は出さない。結果も出ない。そして成婚したときだけ、何十万もの「成婚料」を取る。
私はそれを、不作為だと思っています。
会員と一緒に考え、悩み、問題に立ち向かう。そのプロセスなしに「婚活のプロ」とは名乗れない。
開業当時、私は会員数1万程度の小さな組織で活動していました。それでもマッチングは多く組め、成婚も多く出せた。**会員数が多いほど結婚できる、は嘘です。**15年かけて、それを実証しました。
そんな業界と同じ「結婚相談所」という看板を掲げ続けることに、限界を感じていました。だから、辞めます。
「婚活相談所」へのリブート
4月からのミューコネクトは、婚活相談所です。
違いはシンプルです。
結婚相談所は「マッチングの場」。 婚活相談所は「相談の場」。
なお、IBJのシステムは引き続き利用します。ただし、あくまで出会いのツールのひとつとして。システムに依存するのではなく、相談・コンサルが主役という軸は変わりません。
「オタク婚活」「IBJ会員数」「IBJ全国ナンバーワン」で結婚だけを考えている人は、「とら婚」さんへどうぞミューコネクトに来てほしいのは、システムに乗りたい人ではなく、自分の婚活を本気で考えたい人です。
アプリで婚活している方、他の相談所で行き詰まっている方、まだ婚活を始めていないけれど不安がある方。どんな状況でも相談できる場所にします。相談のみのプランも復活させました。
「結婚したいのかどうか、自分でもよくわからない」そんな相談でも構いません。
入会ありきの個別相談ではありません。15年間の知識と、業界の裏事情まで。聞かれたことには何でもお答えします。相談することで、自分が何を求めているのかが見えてくることもあります。
「ナラティブ婚活」という考え方
私がこれから提唱していくのが、ナラティブ婚活という概念です。
データではなく、人を感じるプロフィール。 スペックではなく、その人の物語。
森を見ずに木だけ見ている婚活を、変えていきたい。
詳しくは別記事で書きますが、これがミューコネクトの新しい軸になります。

15年間の積み上げを、次のステージへ
結婚相談所を辞めるのは、逃げではありません。
220組以上の成婚を見届けてきた経験と、その先の人生を見続けてきた視点。それを持って、より深く、より正直な婚活支援をするための決断です。
婚活は、人生の一部です。結婚を考えることは、自分の人生を考えることでもある。だからミューコネクトは、婚活にとどまらない人生コンサルティングとして再スタートします。
今まで「コンサルタント」と名乗ってきましたが、今は**「参謀」**と名乗っています。
指示するのではなく、隣で一緒に考える。あなたの人生の戦略を、共に描く存在でありたい。それが私の仲人道です。
4月、ミューコネクトは変わります。 でも、会員さんの幸せだけを考えるという軸は、変わりません。
