なぜ安心サービスが消えたのか|お見合い立会い“絶滅”の裏側

「お見合いに立ちあえないなんて、ボクシングのセコンドをやめた丹下みたいなもんだ。」
私は岐阜で結婚相談所を5年間運営し、東京進出を果たし、今では、東京・大阪・名古屋にて活動する現役仲人です。東京の会員さんからいただく相談内容は、地方とは全く異なるものでした。
「会員さまの立ち合いやめてくださる」
「今までこんなこと言われたことがない…何かが?おかしい?」
東京進出当初の私の率直な感想です。地方では順調だった成婚実績が、東京では思うようにいかない。そんな悩みを抱える中で見つけた解決策が「仲人のお見合い立ち会い」でした。
本記事では、14年の結婚相談所運営経験と東京進出で得た知見をもとに、現代の婚活事情と成功の秘訣を詳しく解説します。
お見合いは、ボクシングだ!
お見合い立会いは、かつて結婚相談所婚活の象徴とも言えるサービスでした。
私の師匠は、よくこう言っていました。
「お見合い立会いは、ボクシングで言えばセコンドのようなものだ」
試合直前に士気を高め、服装や細部を整え、最後の一声で背中を押す。
仲人も同じで、お見合い前に服装をチェックし、緊張する会員の気持ちを盛り上げる。
人見知りの方なら席まで一緒に行き、話を少しつないでから退散する。
まさに、仲人の力量が問われる「見えないサポート」でした。
会員に喜ばれた「立会いサービス」
実際、ミューコネクトでは多くの会員からこう言われました。
- 「立会ってもらえて助かりました!」
- 「ミューコネクトに入ってよかったです」
だからこそ、このサービスは大切に続けていたのです。
実は地域差もあった
ただし、この立会い文化には地域差がありました。
関西では立会いが当たり前でしたが、関東ではほとんど風習がなく「自分たちで会うのが普通」という感覚。
つまり、結婚相談所の常識は地域によって大きく異なっていたのです。
そして起きた「ある事件」
そんな中、とある事件をきっかけに流れは変わりました。
会員からクレームが出たわけではありません。
むしろ仲人の間では標準的なサービスで、会員からは感謝されたサービスなのに、相手相談所から「迷惑だった」という建前のクレームが入ったのです。
実際に会員本人に聞けば「相手さんも喜んでいましたよ、立会いがあって安心でしたって」と答えるのに、
相談所同士の本音はこうです。
「立会いなんてやられたら、うちの会員が乗り換えるだろ」
つまり、会員のためではなく、業界内の競争を避けるために「立会い=迷惑」と形を変えられてしまったのです。
婚活サービスの裏事情
婚活業界は「会員のため」と言いながら、実際には業界の力学や摩擦を避けるためにサービスが消えていく現実があります。
安心を与える「セコンド役」の立会いも、業界の都合で絶滅。
表では語られない婚活の裏側が、ここにあります。
まとめ:お見合い立会いが消えた本当の理由
- 師匠いわく「立会い=ボクシングのセコンド」
- 会員からは感謝され、ミューコネクトでも好評だった
- 地域差があり、関西では当たり前だが関東には文化なし
- とある事件をきっかけに、相手相談所からクレーム
- 本音は「会員を取られたくない」 → 業界全体で立会い消滅
婚活は理想論だけでは語れません。
時には、会員の安心よりも「業界内の駆け引き」が優先されるのです。
ミューコネクトも、同じようなことが数件発生したため、今ではお見合いの立ち合いはやめています。残念ですが…
