10万人いても、誰も選べなかった。——会員数と成婚率の、不都合な真実【マンガで解説】

【この記事でわかること】
結婚相談所は、会員数が多いほど成婚しやすいとは限らない。心理学の「選択のパラドックス」によれば、選択肢が多すぎると人は決断できなくなる。ミューコネクト15年の現場でも、会員数1万人規模の連盟に加盟していた時期の方が成婚率が高かった実績がある。「数より向き合う環境」が、婚活を前進させる本質的な条件だ。
「IBJに加盟している、と書いてあったので」
はじめてミューコネクトに問い合わせをくれた方が、そう言った。
前の相談所では出会いがなかった。だから、会員数が多いネットワークに加盟している相談所を探した。その流れで、ここに辿り着いた——と。
気持ちはよくわかる。出会いがないなら、出会いが多そうな場所へ。それは自然な発想だ。
「私みたいなイレギュラーは、数が多いところじゃないと見つからない」
そう信じている人は、多い。
でも、本当に「数が勝負」なのだろうか。
友人の相談がきっかけで、気づけばこの仕事を始めて15年になる。1,200組以上の成婚に関わってきた。その現場で、何人もの「婚活ジプシー」を見てきた。会員数の多い相談所から別の相談所へ、またその次へと渡り歩き、それでも誰にも出会えないまま疲弊していく人たちを。
彼女たちに共通していたのは、意志の弱さでも、魅力のなさでもなかった。
「数が多い環境」そのものが、出会いを遠ざけていた。
会員数が多い方が、本当に「運命の人」に出会えるのか。このマンガは、その問いへの答えだ。
第1話 選べない婚活

「選べない」のは、あなたのせいではない
マンガの中の彼女「みお」は、20人と会った。交際もした。それでも「何も感じない」まま、相談所をやめた。
これは珍しい話ではない。
1995年、コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授が行った「ジャムの実験」がある。24種類のジャムを並べた売り場と、6種類だけの売り場を比較したところ、実際に購入した人の数は6種類の方が10倍多かった。
心理学者バリー・シュワルツはこれを「選択のパラドックス」と名づけた。選択肢が増えるほど、人は「どれが最善か」を考えすぎて何も決められなくなる。婚活で候補が多すぎると、誰にも本気になれない状態が続く。これは意志の弱さではなく、脳の認知的負荷が限界を超えた状態だ。
婚活をすると、「精神的にも、肉体的にも疲れる」原因は、データー量の多さだ、脳が処理できず、が機能していない何も考える事ができない「フリーズ状態」なのだ
10万人は「可能性」ではなく「後悔の予備軍」だ
お見合いで誰かに会う。悪くない。でも頭の片隅に「まだ会っていない9万9999人」がいる。
ノーベル賞経済学者ダニエル・カーネマンの研究では、これを「見越し後悔(anticipated regret)」と呼ぶ。まだ会っていない相手への期待が、今目の前にいる人への向き合いを阻害する現象だ。
相手に問題があったわけではない。環境が、判断を狂わせている。
ミューコネクトの現場で起きたこと
ここからは理論ではなく、私自身の現場の話だ。
ミューコネクトがこれまで加盟してきた連盟の中で、最も成婚率が高かったのは、会員数が約1万人規模の連盟に加盟していた時期だった。現在は会員の希望に応じて全国規模の結婚相談所ネットワーク(約10万人超)に加盟している。会員数は単純計算で10倍になった。しかし成婚率は、1万人時代を超えていない。
それどころか、会員数が少なかった時代の方が「普通では考えられないような成婚」が次々と生まれていた。
仮説はこうだ。候補が多すぎることで選択のパラドックスが作動し、誰も本気で選べない状態になっている。これは個人の問題ではなく、データ過多が引き起こす認知の限界ではないかと考えている(現在も検証中)。
数で負けた戦場を、数で取り返さなくていい
相談所を乗り換える前に、一度だけ立ち止まってほしい。
あなたが本当に求めているのは「選択肢の多さ」か、それとも「ちゃんと向き合ってもらえる環境」か。
選ばれるのは、会員数が多い相談所にいる人ではない。自分の言葉で、自分を語れる人だ。
ミューコネクトが実践するナラティブ婚活は、写真・年収・学歴ではなく「言葉と物語」で相手を選ぶアプローチだ。探求心が強く、自分の世界を持つ人こそ、この方法で力を発揮できる。
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