【質問】仲人って何ですか? その役割と重要性を徹底解説

仲人(なこうど)の役割は、結婚に関するさまざまな場面で新郎新婦や両家をサポートすることです。今では、結婚相談所のカウンセラーやコンサルタントの事を言いますが、1980年代まで実は、結婚を仲立ち(未届人)の事です。鎌倉時代から続く日本のしきたりでもあります。昔の仲人と今の結婚相談所の仲人の役割を以下に具体的な役割をまとめます。
1. 結婚の仲立ち
仲人は、結婚を希望する男女の仲立ちをし、結婚までのサポートを行います。特にお見合い結婚が主流だった時代には、学歴や職業、家族構成などを考慮して釣り合いの取れる男女を引き合わせる役割を果たしていました。今の結婚相談所も、お互いの家柄や職業を考えてお相手をあっせんする所は、マッチングアプリ(婚活アプリ)とは違うところでもあります。
2. 両家の橋渡し
結婚するふたりだけでなく、両家親族同士の橋渡しも行います。結婚により結びつく両家を取り持ち、良好な関係を築くための調整役を担います。昔は、両家顔あわせ結納など、結婚をする前に、儀式的な事があり、両家の間に立ち調整役でもあります。今の結婚相談所は両家の橋渡しまで行いません。親御様専門の結婚相談所では、親御様が子供の婚活を手伝うため、「両家の橋渡し」をする場合があります。
3. 結婚式のサポート
結婚式においては、媒酌人として挙式や披露宴に立ち会い、進行をサポートします。具体的には、三々九度の儀式の周旋や、披露宴での新郎新婦の紹介と挨拶を行います。今では少なくなりましたが、結婚披露宴では新郎新婦の隣に、仲人夫婦が鎮座していました。仲人は、一人ではなく夫婦で取り仕切ります。結婚する二人を公に披露する役でもあるのです。今では、結婚式で仲人を立てなくなりました。今の結婚相談所では、紹介者の仲人であっても、本来の仲人ではありません。
4. 結婚後の見守り
結婚後も若い夫婦が悩んだり道を踏み外さないよう、人生の先輩夫婦として見守り、時には相談に乗ることもあります。結婚相談所の仲人は、成功報酬である、成婚料を頂いたら、その後のフォローはしませんが、本来の仲人は、結婚後、3年は新婚夫婦をフォローする役でもあります。新婚夫婦は、仲人さんに年に1回程度挨拶をする風習があり、結婚生活や悩みなど聞き 新婚夫婦をフォローするひとでもあります。大半が新婚夫婦に子どもを授かると、仲人としても役目が終わります。
5. 婚約・結納のサポート
婚約や結納の際にも、仲人は重要な役割を果たします。結納の儀式の進行や、両家の調整を行い、スムーズな進行をサポートします。今ではほぼ結納などを行うところはなく、結婚相談所の場合、婚約にあたるのは、本交際(真剣交際)に入る時に婚約にあたります。結婚相談所では本交際で交際終了(破談)する事もあり、仮交際から本交際にステージが移行する時に、よく考えて判断することが大事です
現代における仲人の必要性
現代では恋愛結婚が増え、仲人を立てるケースは減少していますが、仲人を依頼するカップルも依然として存在します。仲人は両家の関係を円滑に進め、多岐にわたるサポートを行い、結婚の成功を支える重要な役割を担っています。結婚には税制優遇や社会的立場の向上などのメリットがあり、そのサポート役として仲人が存在します。恋愛のカップルにとっては「二人が一番」という考え方もありますが、仲人を立てることで結婚がうまくいく場合もあります。今では、仲介者としての仲人ではなく、「斡旋、婚活相談」としての仲人の位置づけが多いです。